陶陶居で食事を済ましたあと、夕方長距離バスターミナルへ。
次の行き先は桂林、ではなくその先にある陽朔という街である。桂林は山水画にある仙人の住んでいそうな奇岩で有名な観光地である。そして陽朔はその奇岩が林立する中にある街で奇岩群観光のベストスポットである。
広州から陽朔まではバスで8時間ほど、バスが夕方6時発なので陽朔には夜中の3時頃到着。
バスから降りると夜中到着のバスの乗客を狙った客引きが手ぐすね引いて待っている。こういった輩には友人が対応、私はいざというとこのために後ろで控えている。ユースホステルにとまるのだというと、俺が連れて行ってやると一人が名乗り出る。「タダ?」と聞くと「タダだ」との答え。どうせタダじゃないくせに。と思いながらも辺り一面漆黒の闇。街頭がちらちらとついているものの、いったい自分がどんなところにいるのかがさっぱりわからない状況。ここはユースまでタダで連れて行ってくれと頼む。
しばらくすると僕らは謎のホテルの前に連れられ、彼は言った「今日ユースホテルは満員だ。だからこの宿に泊まれ」きた。予想通りだ。やはりこうなったか。友人は彼に「え、じゃあ他のホテル探す」と伝えると彼は30元請求をしてきた。「タダじゃないの?」と友人が聞くと「タダじゃない」ときれいさっぱり手のひらをひっくり返された。「タダでしょ」「タダじゃない」こういった問答を何度か繰り返した後に私が参加。外国人一行だと思っていたのに突然中国語で返された彼は慌てふためく。結局料金は支払うことなくその場を離れた。
しかしどこにとまろう?