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広州酒家

広州町並み広州には古くから三大酒家とよばれるレストランがある。
今回はその中の一つ、広州酒家へ出かける。広州酒家は広州一の繁華街、上下九路にある老舗レストラン。この上下九路には他にもいくつもの有名レストランがある。広州酒家と言えば「食在広州」(食は広州にあり)の元祖としても有名である。店の上を見上げると日本語で「食は広州にあり」としっかり書かれていたりもする。 広州酒家と言えば文昌鶏がスペシャリティ。実はこれを食べるのが目的だ。席に着くと、小姐がやってきて注文を取りにくる。
高級店だけあってしっかりとした接客で好感が持てる。と、そんなことよりも注文注文。 まずはプーアル茶。ビールもいいけれどもせっかくの広州での食事なのでここでプーアル茶は外せない。そして注文した物は文昌鶏、烤乳猪、野菜のあんかけなどなど。
注文を終えるとまずプーアル茶が運ばれてきた。普通のプーアル茶を注文したので普通の熟散茶。普通においしい。 お茶を飲んでいると料理が運ばれてきた。 文昌鶏は鶏肉と鶏レバーと金華ハムのスライスを順々に並べて上から甘口の上湯ソースをかけてある。一つ口に入れるとそのうまさは圧倒。塩辛い鶏肉と金華ハムのうまさと鶏レバーの風味の高さが甘口のソースにくるまれて新たなうまさへと昇華している。あっという間にぺろりと食べ終わってしまった。と思うとタイミングよく次の皿、烤乳猪がやってきた。
烤乳猪は一言で言うと北京ダックの子豚版と言えるかもしれない。さくっと焼かれた子豚を千層餅とよばれる皮でくるみ、甘味噌を付けて食す。とはいえ北京ダックと違うのは烤乳猪は皮だけでなく身を食べてもおいしい。そうはいっても、この料理の味噌はやはり皮のうまさ。絶妙に仕上げられた子豚の皮はカリッでもパリッでもなくサクッとパリっの間ぐらいの食感でうまい。
メニューじっくりと焼かれているので油も落ち残ったコラーゲンのとろりとした食感とのコンビネーションも抜群だ。下手なところで食べるとただの子豚の丸焼きで絶妙な皮のおいしさはなく、油でぎとぎと、べたべただったりするのでこのうまさはさすがは広州酒家と言うべきであろう。
そして最後に運ばれてきたのはさっぱりと野菜のあんかけ。 こういった店では野菜のあんかけもただのとろみのついた野菜炒めではない。何種類もの野菜がまるでケーキのように立体的に配置され、その上を透明の餡がくるんでキラキラと輝きそのたたずまいは芸術品。もちろん味も上等なスープを使っているのでさっぱりとしながらもしっかりとした味わいでうまい。 大満足の夕食はこれだけ食べて一人2500円程度。かなり高級だが香港等に比べれば非常にオトクな夕食だった。