仙境巡りも終わったので翌日桂林へでて雲南へ向かう。
雲南行きの電車は夜7時なので昼過ぎまで陽朔でゆっくり。この街は観光地としてよく整備されている。よく整備されているというのは開平のように何もないということはなく、後で行く九賽溝のように安っぽい建物が林立することもない。
少数民族の住むこの町は伝統的な家屋の並ぶ石畳の道がこの地方の要であった水運の要である船着き場まで続いている。現在では家屋は全て土産物屋になっているがそれぐらいでちょうどいいと思う。この辺りの土産物といえば少数民族の工芸品が多いが、それらにはいい物と悪い物が混在している。
私に言う資格があるのかどうかわからないが、この経済発展の波に乗って財を成した人たちには文化がついてきていない。もちろんよくわかる人もいるのだが、ほとんどの人が高い物であればいい物だというような考えを持っている。そのため商売気が強い人たちは質の悪い物を平気で高い値で売る。この辺りは自分の目利きを信じて買い物するしかないのだろう。僕の買ったクロックスのサンダルはどうなのかはとりあえず脇においておこう。
川辺の道にでると屋台のような土産物屋がでているがなぜかプーアル茶を売っているところがいくつかあった。
この辺りはプーアル茶とは関係ないはずだが地元の特産品と言った風で売っている。並べてあるプーアル茶は中茶牌や聞いたことのない茶廠の作ったプーアル茶で、茶葉を見せてもらうと崩れた茶葉で作られたお茶だった。実はこういったお茶にも意外とおいしいのがあって、わかって飲めば悪くはないのだがやはりパッケージを入れ替えられた偽物やよくわからない茶廠のプーアル茶は安心して飲めない。
それよりも私は、売っている本人達に自覚があるのかどうかわからないが偽物を作って売るということが許せない。他のお土産やの話にも通じることだが質の悪い物を高値で売るというが中国では横行しているがこういったことを改めないと我々中国の未来は楽観できないと思う。とか思いつつ果物をいくつか購入。これはさすがに本物だろう。
そんなこんなで時間が来たので桂林へ向けて出立。